ロイター通信によると、米国のAI大手OpenAI、マイクロソフト、AMD、そして人工知能（AI）クラウドサービス企業CoreWeaveの幹部らが木曜日、米上院の公聴会で証言した。彼らは、米国はAI競争で先行しているものの、中国に先んじるためには、政府がインフラ整備を強化し、AIチップの輸出を支援する必要があると述べた。
昨年、Deepseekが費用対効果の高い大規模モデルで世界に衝撃を与えたことを受け、共和党のテッド・クルーズ上院議員が委員長を務める米上院商務委員会は、米国におけるAI開発に対する規制上の障壁の削減を目指している。
「米国と中国のどちらがこの競争に勝つかは、どちらの技術が世界中でより広く採用されるかに大きく左右されるだろう」と、従業員によるDeepseekの使用を禁止したマイクロソフト社長のブラッド・スミス氏は述べた。
「5Gネットワークにおけるファーウェイのリードから得られる教訓は、最初に市場を支配した企業を置き換えるのは難しいということだ」とスミス氏は述べた。
OpenAIのサム・アルトマンCEOとAMDのリサ・スーCEOも公聴会で証言した。
アルトマン氏は公聴会で、今後数年間で米国のイノベーションがAI社会の進歩を加速させると期待しているものの、「インフラへの投資が鍵となる」と述べた。このインフラには、より多くのサーバーを収容するためのデータセンターから、AIに必要なエネルギー集約型の計算を実行するための発電所まで、多岐にわたる。
さらに、マイクロソフトのスミス氏は、AIの普及を加速させるためにAI関連教育を強化し、電気工学の人材を育成し、AIの研究開発を支援するよう求めた。
