Intelの公式ドライバーアップデートには、第11世代から第14世代Coreプロセッサー用の内部グラフィックドライバーが含まれるようになりました。注記によると、Intelはこれらのプロセッサー世代の内部グラフィックアップデートを旧アーキテクチャに移行する予定です。つまり、これらの世代の内部グラフィックドライバーのアップデートを遅くすることで、Arcアーキテクチャ以降のディスプレイドライバーのアップデートに注力できるようになります。
アーキテクチャ世代を超えて一貫したドライバーを提供することは困難であり、特に新旧のアーキテクチャの設計の違いが大きい場合はなおさらです。このため、特定の世代のドライバーのパフォーマンスが低下する問題が発生する可能性があります。第11世代Coreグラフィックスはそれほど古いものではありませんが、Intelが現在大幅に刷新されたArcアーキテクチャに注力していること、そして第14世代Coreプロセッサー以前のグラフィックスがゲームに十分な性能を持つとは考えられていないことを考えると、Intelはゲームやアプリケーションに大きな可能性を秘めたArcアーキテクチャ向けのドライバー開発に注力しているようです。
ちなみに、私のオフィスには古い2K解像度のモニターがあり、Intelの第11世代以降のArcディスクリートグラフィックカードでは問題なく動作しています。Windows 11をクリーンインストールした後、内蔵の汎用ドライバーでは正常に2K解像度で出力できるのですが、IntelドライバーをインストールするとフルHDに固定されてしまいます。第10世代Core内蔵グラフィックカード、AMD内蔵グラフィックカード、NVIDIAディスクリートグラフィックカード、QualcommノートPCで試してみましたが、いずれも正常に2K解像度で出力できます。Intelの第11世代グラフィックカードでのみ正常に出力できません。この問題は以前にも報告されていますが、その古いモニターでのみ発生し、結局未解決のままでした。