最近の調査によると、英国の銀行の半数以上が依然として1960年代と1970年代に書かれたコンピュータコードに依存していることが明らかになりました。これらのレガシーシステムを理解している従業員はごくわずかで、そのほとんどが退職年齢に近づいています。経営コンサルティング会社Baringaが実施したこの調査は、英国の銀行200行を対象に、技術系の経歴を持つ上級管理職を対象に実施されました。
レガシーシステムの割合が深刻化
調査によると、銀行の16%が依然として1960年代のソフトウェアを使用しており、約40%が1970年代のコードを維持管理していることが明らかになりました。さらに憂慮すべきことに、銀行の50%が、自社のシステムに精通している従業員はわずか1~2人であり、そのほとんどが退職年齢に近づいていると認めています。さらに、銀行の31.5%は、少数の従業員がこれらのレガシーシステムを理解しているものの、まだ退職年齢には近づいていないと述べています。
保守コストは上昇し続けています。
SaaScadaのレポートによると、英国の銀行はコアバンキングシステムの保守に年間33億ポンド(約324億香港ドル)を費やしており、これは全体のIT予算の24%に相当します。回答者の半数以上(53%)は、コアプラットフォームを「底なしの地獄」と呼び、時間と費用を常に浪費していると回答しました。65%は既存システムに隠れたコストがあると回答し、59%は軽微な機能変更のためにサードパーティベンダーに費用を支払わなければならないことに不満を表明しました。年間平均コストは150万ポンドに達しています。